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北陸 クリスマス後は強烈寒気南下 山沿いは警報級大雪 峠越えの帰省車両は雪道警戒
26日(金)の仕事納めの頃は、日本付近は一時的に冬型の気圧配置が強まる見込みです。北陸地方の平地でも大雪の目安となる強い寒気が南下するでしょう。スキー場では待望の雪となりますが、新潟県の山沿いや富山県の山間部等では警報級の大雪となる可能性があります。27日(土)頃にかけて、帰省などでマイカーでの峠越えの計画をされている方は、最新の気象情報や交通情報を確認し、万全の装備でおでかけ下さい。
一時的だが北陸の平地でも大雪目安となる強烈な寒気が南下
12月26日頃の日本付近は、冬型の気圧配置が強まる見込みです。北陸上空には今シーズンこれまでで一番強い寒気が南下するでしょう。
寒気のレベルはピーク時で、上空1500メートル付近は-12度以下、3000メートル付近は-21度以下、5500メートル付近には-36度以下の非常に強い寒気が各層で予想されています。
冬将軍の滞在は一時的で長期間に渡り居座ることはない見込みです。ただ、26日(金)は、平地でも降る物は次第に全域で雪に変わるでしょう。27日(土)にかけては平地でも積雪状態となりそうです。積雪や路面の凍結に十分注意して下さい。
新潟県の山沿い・富山県の山間部等は大雪に警戒
新潟県の山沿いや富山県の山間部では、警報級の大雪となる所もありそうです。交通ダイヤの乱れには十分注意して下さい。特に、マイカーによる故郷への帰省で26日夜~27日頃にかけて峠越えをされる方は、降雪による視界不良や積雪、路面の凍結などに十分注意してください。冬用タイヤの装着車でも、タイヤチェーンは必ず携行するのが安心です。
今シーズンのこれまでの振り返り 各地で極端な少雪
図は、2025年11月1日~12月23日までの累積降雪量平年比を多い順にグラフ化したものです。
1位の守門から8位の関山までは全て新潟県(北陸東部)の観測地点となっています。新潟県の山沿いでは、相対的に降雪量は多くなっていますが、多い所でも70%未満にとどまっています。
北陸西部(三県)では全般に降雪がほとんど無く、平年比がゼロ%の地点が大半を占めるなど、各地で記録的な少雪となっています。
26日頃の降雪は山雪が予想され、ウィンタースポーツのスキー場などにとっては待望の雪となりそうです。ただ、この方面での車の走行はスピードを控えめに安全運転に徹しましょう。
最新の3か月予報 引き続き短期的局地的な大雪への備えを
23日に発表された最新の3か月予報によれば、北陸地方の1月~3月にかけては、
「平均気温・降雪量ともにほぼ平年並」と予想されています。
但し、こうした季節予報は、日別地点別の天気を予想するものではなく、北陸全体の大まかな天気傾向を予想したものに過ぎません。また近年は、気象の極端化が進み、過去の常識が通用しない季節進行が常態化しています。
2024年度の冬(2024年12月~2025年2月)を振り返ると、最も寒い時期とされる1月の大寒前後に、北陸三県(西部)を中心にさくら(ソメイヨシノ)が開花する頃の陽気の日となりました。その後の2月には、2度の大寒波襲来となり、各地で大雪による影響が長引いたことは皆様の記憶に新しいでしょう。
これを12月~2月の冬の期間の北陸全体で見ると、平均気温・降雪量のいずれも、結果はまさかの平年並みとなりました。ただ、実生活への影響や北陸在住者のイメージする冬の印象とは程遠いものとなりました。
「極渦の分列」「北極振動」の予想などは難しく、季節予報のレベルで十分に考慮出来ていないケースもあります。あるトリガーで、偏西風が大きく南へ蛇行に転じれば、強い寒気が南下して、大寒波襲来となり短期的な大雪となることは今後もまだ起こり得るのです。そして事実、昨冬も然りでした。毎月一回下旬頃に発表される3か月予報に加えて、毎週木曜日に発表される1か月予報などで、最新の予報内容をアップデートしながら、引き続き大雪への備えを続けて下さい。
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日本気象協会 北陸支店気象予報士/中学・高校理科第一種教職免許/熱中症予防指導員/東京シティガイド検定
河原 毅
神奈川は横須賀生まれの葉山育ち、 雪の結晶やモノトーンの世界に憧れて現在は富山在住、北陸を縁もゆかりもある所としてきました。 お天気畑で純粋培養はされていません。お天気業界の常識は...



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