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台風26号 非常に強い勢力でフィリピンへ 来週は沖縄に影響か その後の動向も注意
台風26号は今後、発達しながら西北西へ進み、9日(日)はフィリピンの東で非常に強い勢力となるでしょう。その後、台風は北よりに進路を変えて、来週は、沖縄に影響を与える恐れがあります。台風の東側には前線が延びる予想で、雨が強まる可能性もあります。今後の動向に注意。
台風26号 非常に強い勢力に 次第に進路を北よりに
今日7(金)午前6時現在、台風26号はフィリピンの東を北西へ進んでいます。
台風26号は、このあとも海面水温の高い海域を進むため発達し、「強い」勢力となるでしょう。9日(日)は「非常に強い」勢力になる予想です。10日(月)には「非常に強い」勢力でフィリピンのルソン島を通過したあと、次第に向きを北よりに変えるでしょう。
台風26号のその後の進路は?
上の図は、気象庁による「台風進路予測図」です。この「台風進路予測図」は、天気予報等の基礎資料である数値予報の計算結果をそのまま描画したもので、気象庁が実際に発表する台風情報と異なる内容が含まれる場合があります。複数の進路があるのは、計算式に少しずつ異なる初期値を投入して複数の計算を行っているからで、この手法を使うことで、取り得る誤差の範囲や傾向を見ることができます。
上の図のように台風26号は、南シナ海で進路予想が終わっているものや進路を次第に東よりに変え、本州の南や本州の南岸沿いを進むと予測するものもあります。
台風26号 来週、沖縄に影響の恐れ
また、台風26号の東側には前線が延びる予想です。沖縄では、来週は雨が強まり、海上は大しけとなる恐れもあります。
一般的に台風は海面水温が26~27℃の海域で発生、発達するといわれています。本州近海の海面水温は26℃未満となっており、台風が近づいても勢力は弱まる可能性がありますが、前線に熱帯由来の湿った空気を運び込み、本州付近でも広く雨が降る可能性があります。今後も最新の情報にご注意ください。
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日本気象協会 本社気象予報士 熱中症予防指導員
吉田 友海
信託銀行に勤務しながら、気象予報士の資格を取得。仙台に移住し、「民放ラジオ」や「NHK山形」で気象コーナーを担当。その後、東京に戻り、「NHKラジオジャーナル」で気象キャスターを務めました...



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