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米シカゴ連銀のグールズビー総裁は6日、政府機関の閉鎖が続き、インフレデータに乏しいことから、利下げを継続することには一層慎重にならざるを得ないとの考えを示した。
グールズビー氏は経済専門局CNBCで、「インフレ面で問題が生じていても、それを確認できるまでにはかなり時間がかかるだろう」と発言。「だからこそ、私は一層の不安を感じている」と話した。
労働市場に比べてインフレに関する民間のデータはそれほど多くないため、政府閉鎖の期間中は雇用の動向ほど物価の状況を明確には把握できないと同氏は指摘。
「いくつか懸念している点がある。霧がかかっているときは、少し慎重に、ゆっくり進もうという考えに傾いている」と話した。
気がかりな点として、グールズビー氏はコアのサービスインフレが上昇していることを挙げ、関税の直接的な影響を受ける分野以外でも物価圧力が続いていることを示していると説明。また、コアのサービスインフレは持続性が強い傾向があるとも論じた。
エネルギー関連を除くサービス価格は、9月に前年同月比で3.5%上昇した。また、シカゴ連銀が民間データを基に公表したリアルタイムの失業率 指標によると、10月の失業率は4.36%と、8月の4.35%からほぼ横ばいにとどまった。
原題: Fed’s Goolsbee Says He’s Uneasy About Rate Cuts Without Data (1)(抜粋)