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ロイター通信によると、ロシアの裁判所は27日、2月に獄死した反政権運動指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の団体の活動に関与したとして、ロシア人記者2人の拘束を認めた。プーチン政権下で、政権に批判的なメディアの締め付けが強まっている。
拘束されたのは、ロイター通信などで勤務経験があるフリーランス記者のコンスタンチン・ガボフ氏と元AP通信記者のセルゲイ・カレリン氏。露当局が「過激派組織」と認定するナワリヌイ氏の団体が運営するユーチューブ向けとして、動画や写真素材を用意したことが罪に問われている。
一方、ロシア通信は27日、米誌フォーブスロシア版の記者、セルゲイ・ミンガゾフ氏が約2年前に露軍に関する「虚偽情報」を流したとして拘束され、自宅軟禁を命じられたと報じた。ロイター通信によると、ミンガゾフ氏は自身のSNSにウクライナの首都キーウ近郊ブチャで露軍が多数の民間人を虐殺した事件に関する西側メディアの記事を転載したという。
露政府はブチャの虐殺を認めていない。当局が露軍に関する「虚偽情報」を拡散したと見なせば、最長で禁錮15年の刑が科される。