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 関西の強豪バトントワリングチームに所属する10歳代の男子選手にわいせつな行為をしたとして、京都府警は29日、チームの指導者だった男(40)を強制わいせつ容疑で逮捕した。捜査関係者によると、男は問題発覚後にオーストラリアに出国し、府警が逮捕状を取って行方を追っていた。容疑を認めているという。

京都府警察本部
京都府警察本部

 発表では、男は昨年2月26日午前、京都市内の当時の自宅マンションで、教え子だった10歳代の男子選手の体を押さえつけるなどしてわいせつな行為をした疑い。選手側が昨年3月、一般社団法人「日本バトン協会」(東京)に申告し、発覚した。

 協会が設置した外部調査委員会の報告書によると、男は選手が小学生の頃から指導していた。調査委は「指導者として優越的地位にあり、選手が意思を表明することが困難な状態であることに乗じた」と指摘した。選手は精神的ショックで練習できなくなったという。

 府警は選手側から被害相談を受け、逮捕状を取得。男は昨年7月頃に出国していたが、29日に関西空港に帰国し、府警の捜査員が逮捕した。