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男子3000メートル障害決勝で、力走する三浦龍司=広島広域公園陸上競技場(撮影・福島範和)
男子3000メートル障害決勝で、力走する三浦龍司=広島広域公園陸上競技場(撮影・福島範和)

陸上の織田記念国際は29日、広島市のホットスタッフフィールド広島で行われ、男子3000メートル障害は昨年の世界選手権6位の三浦龍司(SUBARU)が8分22秒07の大会新記録で優勝した。

パリ五輪切符獲得はお預けとなった。男子3000メートル障害の三浦は、突破すれば代表入りが決まる参加標準記録(8分15秒00)に7秒07届かなかった。雨が降る悪天候できっちりと勝ち切り「まずは優勝を目標にしていた。勝負に勝つという意味では、すごくよかった」と前向きに話した。

スタートから積極的なレースを展開し、先頭に立つ場面も何度かあった。ライバルに差をつけたのは残り1周を切ってからだった。「欲を言えば、ラスト1000メートルの切れが出るのが理想」と課題を口にした。

このレースが本職の3000メートル障害での今季初戦だった。修正点が浮かび上がってくることは織り込み済み。「勝負レースをやってみて、スイッチが入るというところもある」と、パリ五輪に向けて、必要なステップととらえている。

今春、順大を卒業して実業団のSUBARUに入社した。大会直前には髪の毛にパーマをかけるなど、心機一転してパリ五輪イヤーに臨んでいる。今後は世界最高峰シリーズのダイヤモンドリーグに参戦するという。「パリ五輪が第一にある。(8分)15秒を狙っていく」と、パリ切符獲得を見据えた。(小川寛太)



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