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石破茂氏 拡大
石破茂氏

 自民党の石破茂元幹事長(67)が29日放送のBS日テレ「深層NEWS」(月?金曜後6・58)に出演。28日に投開票された衆院3補選で自民党が“全敗”したことは「構造的な問題」だと語った。

 派閥の裏金事件後初の国政選挙で、自民党は東京15区、長崎3区は独自候補を立てずに“不戦敗”、候補を唯一擁立した島根1区で立憲民主党に惨敗した。

 石破氏は東京15区、長崎3区について「政権与党が有権者に選択肢を示さなかったのはあるまじきこと」と批判。「現場は大変なことがあったんでしょう」としつつも「政権与党の責任でしょ。国政選挙やってるんだから」と話した。

 保守王国の島根1区で自民新人の元中国財務局長、錦織功政氏が立民元職の亀井亜紀子氏に敗れたことには、裏金、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)、ハラスメント問題での逆風に加えて「優秀な候補者だったが、名前を知ってもらう時間がなかった」と候補者の知名度に言及。候補者や地元関係者は「一生懸命やってる」が「勝てなかったのは構造的なものがある。党全体として分析しないと、島根の一過性の話なのか普遍的な話なのか。私は普遍的なものであり構造的に大きく変わっているという恐れは持っている」と強調した。

 3補選の結果は政権交代につながるのか? 右松健太キャスターの「地殻変動が起きているのか」という質問に「その可能性はある」と石破氏。「保守が非常に強いところでこういうことが起こっている。(立憲全勝は)瞬間風速と片づけないほうがいい。何が起こっているのか精密に分析しないと次の選挙はかなり厳しいような気がする」と話していた。



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