品川です。公共図書館によっては電子書籍やオーディオブックの貸し出しが行われています。どれだけ使いやすいのか試してみました。OverDrive Japan -電子図書館サービス- オーバードライブ・ジャパンhttps://overdrivejapan.jp/ここのサービスを採用している図書館は多いのではないでしょうか。そもそも他にどんな電子書籍の貸し出しサービスが存在するのか、私は存じておりません。地元の公共図書館に利用登録してから申し込みました。本の検索、予約、貸出、返却などの操作はウェブサイトで完了できます。対応している本の場合は合成音声で読み上げてくれます。しかし、再生速度の調整や目次移動などはできないようです。専用アプリがリリースされており、本を開く操作や返却などはこちらを用いた方が手軽でした。Libby, by OverDrive - Google Play のアプリhttps://play.google.com/store/apps/details?id=com.overdrive.mobile.android.libby&referrer=utm_source%3Dlightning%26utm_medium%3Dfooter%26utm_campaign%3Dlibbyもう一つ気になっていたサービスが「アクセシブルライブラリー」。このサービスを導入している自治体はまだまだ少ないようです。視覚障害者だけが登録利用できるとのこと。サピエの場合は視覚障害者だけでなく読みに困難のある人も利用できるサービスになっているので、アクセシブルライブラリーはユーザを限定しているのですね。 アクセシブルライブラリーhttps://acc-lib.jp/ウェブページ上で本の検索、読み上げの操作ができます。ACCELリーダーの画面になり、目次の表示と移動、音声の種類と速度の変更は可能です。できればブックマークの挿入や文字検索など機能アップを期待したいところですが、とりあえず聞ければよいというコンセプトで開発されているのかもしれないなぁという印象を持ちました。サピエの場合はボランティアに依存しているので、今後はどこまで蔵書が増えていくのか気になります。公共図書館の電子図書館サービスがどこまで進化していくのか注目しています。OverDriveもアクセシブルライブラリーも点字ディスプレイへの出力は考えられていないようなのが気がかりです。
品川様・MLのみなさま国立国会図書館の杉田です。公共図書館の電子書籍の・実施自治体数は579自治体とかなり増えております。各自治体別でみると、都道府県別では59.6%、政令市90.0%、東京都特別区78.3%とのことです。読み上げ関係ではOverDriveやアクセシブルライブラリーが有名ではありますが、LibrariE&TRC-DLやTRC-DL、KinoDenも読み上げ対応には最近、力を入れてきております。電子図書館を導入している図書館は電子図書館(電子書籍貸出サービス)実施図書館 電流協https://aebs.or.jp/Electronic_library_introduction_record.htmlの中にある【資料2】公共図書館電子図書館自治体別導入館資料(2024/10/01版)Electronic_Library_Service_Implementation_Library_20241001.pdfhttps://aebs.or.jp/pdf/Electronic_Library_Service_Implementation_Library_20241001.pdfに北から南の順で導入図書館とURL、どのサービスを導入しているかなどが掲載されております。
品川です。杉田様詳しい情報をありがとうございます。他の電子図書館サービスでも読み上げ対応に力を入れているとのこと、これはうれしい話ですね。ぜひUIでもアクセシビリティの面でも競い合って使いやすいサービスになっていってほしいものです。個人的には雑誌が手軽に読めるような時代がきてほしいと願っています。電子図書館でも、電子雑誌の配信サービスでも。